zirconsoft’s blog

Microsoft関係について取り上げます。

WindowsMRによる新しいチームワーク環境

Mixed Reality(MR)とは、現実の空間にデジタルデバイスを通じて、仮想的な物体を見えたり触れられたりする技術のことです。ARやVRは、MRの一つと言えます。

Windows10では、このMRの技術をOSとしてサポートしています。Windows10で動くMRの代表的なデバイスは、HoloLensです。

f:id:zirconsoft:20171010232644p:plain

今回はこのHoloLensがビジネスの場で、どのように使うことができるのかがわかる動画を紹介します。

フォード社での車デザインをMRで効率化する

www.youtube.com動画中盤で、Hololensのグラスを通して、様々なデータを物体として空間に浮かべ表示し、ハンドジェスチャーによってその物体を操作しています。
またハンズフリーで音声によって、メモを残しています。

動画後半では、リモートで青いAcerのWindowsMRデバイスを使用している人が、アバターとして車のデザインに参加しています。

f:id:zirconsoft:20171010234353j:plain

MRによって3Dでのプロトタイピングがよりわかりやすくなる

物理的なデバイスをプロトタイピングするときには、簡易的な物質を削ったり、切ったり、組み立てたりして再現する方法が一番わかりやすいです。しかしこの方法だとかなりの手間がかかります。

3Dのモデルをパソコンのモニターに表示する方法もありますが、立体のものを平面に無理やり表示することによってわかりづらくなったり、操作しづらくなったりします。

MRでプロトタイピングをすると、物理的な物質を加工する手間をなくして、3次元で分かりやすくデザインを確認することができるようになります。またすばやく簡単に変更を加えることもできます。

まるでその場にいるかのようにリモートワークができる

物理的に離れた距離にいる人が、ネットワークを通じ、仮想的なアバターとしてチームワークに参加できるようになります。

最近、日本では働き方改革ということで、国を挙げて今より働きやすい新しい働き方を模索しています。
そこで注目されているものの一つが、リモートワークです。

インターネットを通して、物理的に離れていてもオフィスにいるときと同等なコミュニケーションをとりながら仕事ができれば、多くの人が通勤ラッシュによるストレスから解放されるでしょう。

さらに好きなところで仕事ができるようになり、都市への人口密度の一極化を防ぐことができるかもしれません。

Windows MRの現状とこれから

Windows MRに対応したデバイスは、まだ出始めたばかりです。
ですが技術的には、既存の3D ゲームやWindowsアプリケーションを製作する技術をかなり流用できます。
なのでMRソフトウェアの供給は順調に行われ、コンシューマーにMRがかなり早く普及していくのではないかと思います。


今後ありそうな展開として、僕は次の2つを考えました。

ディズニーが3Dアニメーションの技術を応用して、MRアニメーション映画を発表。

接客業の人件費削減のために、MRの技術とCortanaのようなチャットボットを融合させたシステムが、お店で案内したり会計するようになる。

 

Windows MRはいろいろな可能性がありそうで楽しみです。価格がもう少し安くなり、スマホと同じ価格で買えるようになったら、ひょっとしたらスマホを追い抜くかもしれませんね。