zirconsoft’s blog

Microsoft関係について取り上げます。

Winsockの歴史が深い

Microsoftはインターネットを無視してた

現在、世界中で使用されているインターネットという仕組みはTCP/IPという技術によって、支えられていることをネットワークについて少し詳しい人ならご存知でしょう。
このTCP/IPという技術は、BSDというカルフォルニア大学バークレイ校で開発されたUNIXオペレーティングシステムで使用することを、前提として開発されました。
なので、TCP/IPWindowsに実装するには、UNIXオペレーティングシステム特有の機能を再現することが難しく、当初MicrosoftはこのTCP/IPという技術を無視していました。

TCP/IPが普及するまで

WindowsTCP/IPに対応するまでの間、Windowsが搭載されたコンピュータは、コンピュータを製造しているそれぞれのメーカーで、さまざまな通信方式やプロトコルによって通信を実現していました。
利用者は使いたいサービスに合わせて、接続方式を選び直す必要があったり、ソフトウェア同士での互換性がなかったりしました。

Winsockが誕生

1991年10月、パソコン通信時代の電子掲示板サイトでの議論がもととなり、WinsockことWindows Sockets API が誕生しました。
これにより、WindowsがオフィシャルにTCP/IPに対応できるようになりました。

ソケット通信とは

BSDなどのUNIXオペレーティングシステムは、すべてのことをファイルとして扱うという哲学があります。
Socketというのも、ファイルのように扱うことのできる通信APIです。
このすべてのことをファイルとして扱うという思想などに共感できなかったので、WindowsではSocket通信を利用したTCP/IPという仕組みをなかなか採用しづらかったわけです。

通信の約束を決めるのは大変

技術用語で通信の約束のことをプロトコルと呼びます。
インターネットの歴史を振り返ると、コンピュータメーカーがこの約束を決めるまで相当な苦労があったように感じます。
いま、僕らが毎日何気なく使っているインターネットという便利な仕組みは、本当に先人たちの知恵と努力の結晶です。
コンピュータの先人たちに感謝しながら、これからもありがたく使っていきたいと思います。

Note

Wikipediaを参考にして、書きました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Winsock