zirconsoft’s blog

Microsoft関係について取り上げます。

クラウドについてまとめ

クラウドの仕組み

仮想化という技術を用いて、コンピュータの中にコンピュータを再現することで、1つのコンピュータをあたかも複数のコンピュータを動かしているように、見せかけることができます。
この仮想化の技術を使えば、物理的にコンピュータを用意したり設定することなく、仮想的なコンピュータの数を増減することができます。
このような方法を用いることで、今まで時間のかかったコンピュータシステムの構築を短時間で行うことができるようになりました。
この仕組みを利用したコンピュータシステム構築サービスのことをクラウドといいます。

クラウドの利点

クラウドを利用することで、コンピュータシステム構築を短時間に行うことができます。
そのことによって次のような利点があります。

再現性の高いシステム開発・運用をすることができる。

今までのコンピュータを物理的に用意するシステム開発・運用方式だと、コンピュータの購入、管理施設への輸送、設置に、時間と面倒な手動での操作が必要でした。
(このような従来の仕組みは、クラウドと比較して、オンプレミスと呼ばれます)
そのためシステム開発・運用は、マニュアル化しづらく、似たようなシステムを構築するときにも、ケースバイケースでシステム設計をしなくてはいけませんでした。
クラウドを用いれば、コンピュータの購入、管理施設への輸送、設置という作業を行う必要がなく、短時間で試すことができるので、システム設計屋はプログラミングと同じように、短いサイクルで開発・運用のサイクルを回せることができるようになりました。

コンピュータ資源を効率的に利用することができる。

ウェブサービスなどのITビジネスは、スケールアップの速度がはやく、費用や時間の問題から、コンピュータのサイズを短期間に変更することが困難でした。
なので、あらかじめ大きめにシステムを設計する必要がありました。
その分、コンピュータのリソースを無駄に保持してしまっていました。
逆にコンピュータがスケールアップに間に合わないときには、対応に時間が必要でした。
クラウドでは、短期間にコンピュータ資源のリソースを変更することができるようになったので、ビジネスのスケールに合わせて迅速に対応することができるようになりました。

有名なパブリッククラウドの種類

クラウドは自分で構築することもできますが、ここではクラウドの運用を代わりに行ってくれるパブリッククラウドというサービスを紹介します。

AWS

Amazon Web Servicesの略でAWS(目黒のヴォルデモート)と呼ばれます。
大手、通販サイトAmazonが運用するパブリッククラウドサービスです。
初期はベンチャー企業に好んで使われました。
パブリッククラウドクラウドの最大手です。
三菱UFJフィナンシャルグループが採用しました。

Azure

正式名称は、Microsoft Azureです。
Azureは「空の色」という意味です。
Microsoftが運営するパブリッククラウドです。
日本の法に準拠して運用されています。
Microsoftクラウドですが、Windowsだけではなく、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)にも強く、エンタープライズ向けのクラウドとしての地位を確立しています。
セブン銀行三井住友銀行が採用しています。

有名なプライベートクラウド

先ほども書きましたが、クラウドは自力で構築することができます。
自力で構築することでビジネスポリシーが厳しく、パブリッククラウドの採用が難しいときもクラウドの利便性を授与することができます。

OpenStack

OpenStackはプライベートクラウドの最大手です。
オープンソースでコミュニティによって開発されています。
日本でもコミュニティが盛んに活動しています。
オープンソースですが、ビジネスの場でも、利用されるくらいの安定性があります。

まとめ

クラウドはだいぶ普及してきました。
ソフトウェアエンジニアにとっては、必ず知っておかなければならないものになっています。
クラウドはものすごい日進月歩で変化しています。
最新の情報に目を向けておきましょう。