zirconsoft’s blog

Microsoft関係について取り上げます。

Windows 10 Pro for Workstations が今秋リリース

ワークステーションのためのWindows 10

Windows 10 Pro for Workstation が、Windows10のFall Creators Updateと同時に10月17日リリースされます。 Windows 10 Pro for Workstationは、サーバー級の性能を持ったクライアントPC向けのオペレーティングシステムです。 f:id:zirconsoft:20170913005109j:plain

Windows 10 for Workstationの特徴

1、ReFS (Resilient file system)

冗長性の高いストレージシステムを採用する。HDDやSSDでの物理的破損に強く、自動で破損したデータを見つけ、修復することができる。

2、電源が切れても消えないメモリ

不揮発性メモリNVDIMM-Nに対応し、電源が消えてしまっても、ファイルを保持することができる。

3、リモートダイレクトメモリアクセス(RDMA)による高速なファイル共有

SMB Directという形式に対応し、RDMAに対応したネットワークアダプタを使用すると、ネットワークから直接メモリにアクセスでき、CPUの使用率を抑えながらも、高速でファイルを共有することができる。

4,使用できるハードウェアの幅が広がる。

Intel XeonによるマルチCPUによって、最大4つのCPUを搭載することができる。さらにメモリ容量は6TBまで対応する。

Windows Server 2017に比べると

従来のクライアントWindowsより、搭載できるCPUの数やメモリの容量が増加したものの、Windows Serverよりは制限が厳しいです。

また、Windows Server2016の強みである仮想化技術は、ダウングレードしてそうで、コンテナ用OSであるWindows Nano Serverなどは動かせなさそうです。

もちろんサーバーではないので、同時アクセスユーザー数にも厳しい制限があると思います。

次世代MR・VRコンテンツのクリエイター向けOSか?

このWindows 10 Pro for Workstationsと同時にリリースされるFall Creators Updateでは、Windows Mixed Reality関係の機能が大幅にアップグレードされます。これにともない、MRやVR向けのゲームや映像コンテンツがさらに求められます。

現在のMR・VRコンテンツより高画質な3D映像を制作するには、ハイスペックなワークステーションPCが必要になるでしょう。

Windows 10 Pro for Workstationsであれば、MR・VRクリエイターに十分なスペックを提供することができます。

Windows 10 Pro for Workstationsを搭載予定のPCの紹介

富士通の法人向けワークステーションPC、CELSIUS(セルシアス)はすでにIntel Xeon搭載モデルにおいて、Windows 10 Pro for Workstationsへの対応をアナウンスしています。

www.fmworld.net