Windows 10 Pro for Workstations が今秋リリース
ワークステーションのためのWindows 10
Windows 10 Pro for Workstation が、Windows10のFall Creators Updateと同時に10月17日リリースされます。 Windows 10 Pro for Workstationは、サーバー級の性能を持ったクライアントPC向けのオペレーティングシステムです。
Windows 10 for Workstationの特徴
1、ReFS (Resilient file system)
冗長性の高いストレージシステムを採用する。HDDやSSDでの物理的破損に強く、自動で破損したデータを見つけ、修復することができる。
2、電源が切れても消えないメモリ
不揮発性メモリNVDIMM-Nに対応し、電源が消えてしまっても、ファイルを保持することができる。
3、リモートダイレクトメモリアクセス(RDMA)による高速なファイル共有
SMB Directという形式に対応し、RDMAに対応したネットワークアダプタを使用すると、ネットワークから直接メモリにアクセスでき、CPUの使用率を抑えながらも、高速でファイルを共有することができる。
4,使用できるハードウェアの幅が広がる。
Intel XeonによるマルチCPUによって、最大4つのCPUを搭載することができる。さらにメモリ容量は6TBまで対応する。
Windows Server 2017に比べると
従来のクライアントWindowsより、搭載できるCPUの数やメモリの容量が増加したものの、Windows Serverよりは制限が厳しいです。
また、Windows Server2016の強みである仮想化技術は、ダウングレードしてそうで、コンテナ用OSであるWindows Nano Serverなどは動かせなさそうです。
もちろんサーバーではないので、同時アクセスユーザー数にも厳しい制限があると思います。
次世代MR・VRコンテンツのクリエイター向けOSか?
このWindows 10 Pro for Workstationsと同時にリリースされるFall Creators Updateでは、Windows Mixed Reality関係の機能が大幅にアップグレードされます。これにともない、MRやVR向けのゲームや映像コンテンツがさらに求められます。
現在のMR・VRコンテンツより高画質な3D映像を制作するには、ハイスペックなワークステーションPCが必要になるでしょう。
Windows 10 Pro for Workstationsであれば、MR・VRクリエイターに十分なスペックを提供することができます。
Windows 10 Pro for Workstationsを搭載予定のPCの紹介
富士通の法人向けワークステーションPC、CELSIUS(セルシアス)はすでにIntel Xeon搭載モデルにおいて、Windows 10 Pro for Workstationsへの対応をアナウンスしています。