zirconsoft’s blog

Microsoft関係について取り上げます。

『Microsoft Graph』とはクラウドのデータを連携させる便利なAPIです

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Microsoft Graphはグラフを描くソフトじゃない

まず一番最初に、『Microsoft Graph』と聞いていろんな人が勘違いしそうなことについてお知らせします。
Microsoft Graphは、マイクロソフトが開発したきれいなグラフを描くためのソフトウェアではありません。
いいグラフを描きたいなら、Excelという超超有名な表計算ソフトや、 Power BIというツールを使ってください。
Power BIについては、こちらの記事を見てね↓
PowerBIで上司を驚かせたい - zirconsoft’s blog

Microsoft Graphは点と点をつなげるツールです

リンゴの会社の創始者の言葉で『Connecting the dots(点と点をつなげる)』なんて言葉があります。
このブログはBill Gatesの崇拝者が書いているので、あまりライバルなあの人のことについてよく語る気はしないのですが…
確かに様々なイノベーションやビジネスの成功というものは、点と点を結びつけることによって成功した例が多くあります。
Microsoft Graphはまさに『Connecting the dots』をビジネスの上で実現し、点と点を結んで大きなグラフにすることのできるAPIです。

人と人とをつなげる

個人でMicrosoftアカウントや、企業でOffice 365やAzure ADを使うアカウントを持っているユーザーを結び付けて、グループを作りWeb上のコミュニケーションをより潤滑にすることができます。
少人数でのチームワークによるデジタルトランスフォーメーションを実現して、働き方改革を推進したい企業にとってはぜひ導入したい仕組みです。

クラウド上のデータをつなげる

One Note、Outlook、One Drive、SharePointなどにあるデータを、RESTFulと呼ばれるWebを触ったことのあるエンジニアにとっては、かなりなじみのあるAPIを使ってやり取りできること。
そして、そのデータの形式が、Jsonと呼ばれるプログラマーにとって加工しやすいデータ形式であること。
これらはMicrosoft Graphの大きな強みです。
また、Microsoftの作ったAPIなのでExcelファイルにはネイティブにアクセスすることができます。

今すぐ体験してみよう

Microsoftアカウントを持っているなら、今すぐMicrosoft Graphのすごさを体験することができます。
企業アカウントの方は、情報の取り扱いを注意してアクセスしてください。
個人アカウント推奨!
developer.microsoft.com

クラウドの時代とMicrosoft Graph

Azureのようなクラウドに大量のデータやアカウントが管理される時代。
ビジネスにおいての人と人とのかかわり方が、上司部下といった縦社会(ディレクトリ型)から、一人一人が対等な少数のチームで働く横社会(グラフ型)に変化をし始めています。
Microsoft Graphは、そんな時代にあるからこそ生まれ、活用されていくAPIなのだろうと思います。