zirconsoft’s blog

Microsoft関係について取り上げます。

Microsoftがウェブサイト事前解析ツール『Sonar』を公開

米MSのブログで発表されました

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2017年10月25日、Microsoft Edge Developer Blogでウェブサイトの解析ツール『Sonar』が発表されました。
下のリンクは英語です。
sonar: Linting the web forward - Microsoft Edge Dev BlogMicrosoft Edge Dev Blog

Sonarはどんなツールなの?

Sonarはウェブ開発者が、開発中のWebサイトにパフォーマンスやセキュリティの問題がないかを、マイクロソフトの作ったアルゴリズムによって、確認することができるツールです。
Webブラウザを使って確認する前に、Sonarを使えばソースコードから、問題点を見つけることができるので、開発をより効率的に行うことができるようになります。

Linting the web forward

マイクロソフトのブログのタイトルには、『Linting the web forward』というタイトルがつけられています。
Wikipediaによると、Lintという単語はもともと、C言語で書かれたソースコードコンパイラより詳細かつ厳密にチェックするソフトウェアの名前でした。
それが転じて、C言語に限らず、ソースコードを解析し分析するツールのことをLintと呼ぶようになったそうです。
Lintingは、Lintの動名詞ですから『Linting the web forward』は『Web を事前に解析する』という意味で訳せそうです。
Sonarの役割はまさに、『Webを事前に解析する』ツールなのでしょう。

もともとはIE互換チェックツールとして開発された?

Sonarはもともと2013年のInternet Explorer(IE)を開発時に、古いIEに最適化されていることや、古いライブラリーを使っていること、またコードの間違いなどを実際に動作させることなく確認することを目的として、開発されていたプログラムだったそうです。それが今回、パフォーマンスやセキュリティの問題を確認するツールとして再開発され、幅広く使用できるようになりました。

どうやって使うの?

nodejsで動作するコンソールアプリケーションとしてnpmというnodejsのパッケージ管理ソフトを使ってインストールすることができます。
詳しい使い方やコマンドは下のユーザーガイドに乗っています。ぜひ試してみてください。
User guide | sonar documentation
Sonarを使って、HTML、CSSJavaScriptソースコードをチェックすることができます。

また将来的にですが、Visual Studio Codeのプラグインとして配布され、より気軽にSonarの機能を使えるようになるそうです。