『Gluon』MicrosoftとAWSが人工知能を共同開発
Gluonとは
MicrosoftがAWS(Amazonのクラウドサービス)と共同で、DeepLearningのAPIを『Gluon』を開発しました。www.microsoft.com
APIとは、プログラムをするときに便利な道具です。
APIを使用することでDeepLearningの細かい実装をすることなく、プログラミングをすることができるようになります。
Gluonの特徴
一つのプログラムが複数のDeepLearningプラットフォームで動作する
現在、GluonはAmazonが開発した Apache MXNet に対応しています。
Gluonでプログラムを書くと、Apache MXNetの機能を呼び出し、動作させることになります。
Microsoftのブログによると近い将来、Microsoft製のDeepLearningのプラットフォーム Microsoft Cognitive Toolkitに対応するとのことです。
もしこれが実現すると、Gluonで書いた一つのプログラムはApache MXNetとMicrosoft Cognitive Toolkitで動作させることができると言うことです。
従来は、同じことをするのでも、プラットフォームが異なれば、それぞれのためにプログラムを書き直す必要がありました。
Apache MXNetのためのプログラムとMicrosoft Cognitive Tooolkitのためのプログラムが必要にだということです。
Gluonで作ったプログラムなら、どちらのプラットフォームの方が早く動作するのか調べるのが容易です。
また開発コストを下げることにもなります。
さらに今後、Apache MXNet、MIcrosoft Coginitive Toolkitという2つのプラットフォームだけではなく、多くのDeepLearningプラットフォームに対応していくと言うことです。
柔軟性が高いAPIの提供
Gluonは、様々なDeepLearningプラットフォームに対応するようになる予定ですが、その反面、それぞれのプラットフォームでの細かい設定ができなくなるのではないかという懸念があります。
GluonのAPIはわかりやすくかつ柔軟性を持っていることを設計の方針としています。
MicrosoftはOSをはじめさまざまプラットフォームを作ってきた実績があるので期待できますね。
Gluonの政治的な面
MicrosoftとAmazonのコラボレーションは、Gluonだけではありません。
最近ではMicrosoftのCortanaとAmazonのAlexaの相互連携が話題になりました。
近年のMicrosoftはオープンソースソフトウェアの積極的な貢献者としての活躍もしています。
大企業同士のオープンなつながりがこれからのイノベーションの形の一つになるかもしれません。