zirconsoft’s blog

Microsoft関係について取り上げます。

【無料】情報系大学生必見。Azureで自由に使えるLinuxマシーンを手に入れよう【Azure for Students】

Azure for Students開始

2018年3月より、学生向けのクレジット不要の無料サブスクリプションが始まりました。
このサブスクリプションを利用することによって、100米ドル、約1万円強のAzureサービスを毎月利用できるようになりました。
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sudo権限がついたLinuxを無料で使えるよ

今まで情報系大学の学生は、不自由しながらLinuxを使っていた

情報系大学の学生は、Linux環境が使えるコンピュータが必須です。
だけど、しっかりと使うことのできるLinuxの入ったコンピュータを持っている学生はあまり多くないですよね。
僕もWord、PowerPoint、そのほかにも、Windows用のソフトウェアを使いたいから、個人で持っているメインのコンピュータは、Windowsです。
なのでレポートを書くときなど家で、Linuxのコンピュータを使いたいときには、大学のサーバにsshでアクセスして使用しています。
でも大学のサーバって学生のできることがかなり制限されています。
僕の大学では学生は、管理者権限を持ってないから、sudoできなくてソフトウェアを新しくインストールすることができません。
これの本当につらいのは、テキストエディタを選べないこと。
僕の知り合いの中には、パッケージ管理システムを使わずに、バイナリを直接実行するという裏技を使って、好きなエディタを使っている人も多いみたいですが、VS Codeなど、この方法でインストールすることが難しいエディタもあると聞きます。
また大学のサーバはアプリケーションの自由がないだけではなくて、OSも古くてめんどくさかったりします。
このように大学のサーバを利用するのが辛いからといって、自分でLinuxをインストールしたパソコンを用意するためには、新しいパソコンを買うか、自分の持っているパソコンで仮想マシンデュアルブートをする必要があります。
でも仮想マシンとかデュアルブートとかやろうと思えばできるけど、面倒だったり、高性能なパソコンじゃないと難しかったりしますよね。
実は、今回始まったAzure for Studentsというサブスクリプション利用して、Linuxの入った自分だけのインスタンスクラウド上の仮想サーバ)を手に入れると、このような悩みを全部解決することができるんです。
僕と同じ悩みを持った学生、みんなにお勧めしたいです。

どうして無料でLinuxインスタンスが手に入るの?

Microsoft Azureはパブリッククラウドサービス一つです。
パブリッククラウドサービスとは、ユーザが物理的にコンピュータを持たなくても、インターネットを通して、仮想的なコンピュータを利用できたり、インストールや設定しなくても様々なアプリケーションを動かしたりすることのできるサービスです。
zirconsoft.hatenablog.com

情報系の学生なら一度は「クラウド」という単語を耳にしたことがあるはず!!
現在、このパブリッククラウドサービスはMicrosoft Azure以外にも各社が提供していて、競り合っている状況です。
なのでMIcrosoftは、学生に無料で利用してもらい、Azureに慣れて親しんでもらうことで、将来業務で利用するときにも、触り慣れているAzureを選んで使い続けてほしい、というもくろみがあるのでしょう。たぶん……
学生は、このもくろみに乗っかって、毎月100米ドルと同等の価値のあるサブスクリプション(利用券)を手に入れることができます。
毎月100米ドルあれば、1ヶ月750時間分、AzureにLinuxインスタンスを立てることができます。
これを利用すれば、好きなLinuxディストリビューション、好きなアプリケーションソフトウェアを使って学習環境が作れるわけです。

Azure for Studentsサブスクリプションを手に入れる方法。

ざっくりとした手順を紹介します。
1. 持っていない人は、Microsoftアカウントを作ろう。
Microsoft account

2.MicrosoftアカウントでAzure for Studentsサブスクリプションを有効にしよう。
学生 - Azure の無料アカウントを今すぐ作成 | Microsoft Azure
(ac.jpドメインのメール、そして電話番号のSMSを使って認証されます)

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3.Azureポータルにアクセスしよう。
Microsoft Azure

4.Linuxインスタンスを作ってみよう。
・左側のメニューからVirtual Machinesを選ぶ
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・表示される画面で、追加をクリック
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ディストリビューションを選択
個人的に超おすすめはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)です。
元々ライセンスが有料なので、あまり学生には馴染みのないLinuxディストリビューションかもしれませんが、Cent OS やFedoraの元となっているディストリビューションです。ビジネスの世界では、高いシェア率を保持するディストリビューションなので、将来お仕事で利用する可能性も高いと思います。
zirconsoft.hatenablog.com
RHELは大きなバナーが表示されているので、そこから作成できます。
RHEL以外で特定のディストリビューションを選びたいときには検索してみましょう。
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・作成をクリック
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・基本構成を設定
ユーザ名と認証方法(今回はパスワード方式にしました)を入力。
サブスクリプションがAzure for Studentsになっていることを確認。
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リソースグループは新規作成にして、適当にその名前を入力しましょう。
場所は東日本か西日本で近い方を選びましょう。
できたらOKをクリック
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・サイズを選択
今回はおすすめされたD2S_V3 Standardを選んでみました。
(追記)D2S_V3 Standardだと、Azure for Studentsの利用制限を超えてしまうかも、「すべてを表示」してもう少し安いサイズを選んでください。
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・オプション機能の構成はデフォルトでも大丈夫
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・無事検証できたら作成
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・デプロイが終わるまでちょっとだけ待つ
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5.sshでアクセスしてみよう。
さっきもクリックした左側のメニューのVirtual Machinesをもう一度クリックしてみると、
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追加したインスタンスが表示されているはずです。
それをクリックします。
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表示されたパブリックipアドレスに、任意のsshクライアントを使って、アクセスしてみましょう。
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zirconsoft.hatenablog.com

従来のMicrosoft Imagineサブスクリプションとの違い

今まで学生用のAzureサブスクリプションとしてMicrosoft Imagineサブスクリプションが提供されていました。
このMicrosoft Imagineサブスクリプションと今回のAzure for Studentsサブスクリプションの大きな違いは、100米ドルの無料利用ができることです。
従来のMicrosoft Imagineサブスクリプションでも、クレジットカード不要で登録することができましたが、今回Linuxインスタンスを作るのに利用したVirtual Machinesは使用することができませんでした。
Azure for Studentsサブスクリプションを使えば、有料のVirtual Machinesも利用することができるようになります。

注意点(商用利用厳禁)

Azure for Studentsサブスクリプションはあくまで学習に使用するためのサブスクリプションです。
個人の利用のために、ちょっとしたゲームをインストールしてみる程度ならたぶん許される範囲だと思いますが、しっかりと学習の範囲にとどめましょう。
学生の間にスタートアップで起業するためにAzureを利用したい方は、クレジットカードを登録して1年間の無料枠を使いましょう。
azure.microsoft.com

今後、大学の学生向けサーバがクラウド化するかも

このようにAzure上で学生一人一人が無料で自由に使えるLinux環境を用意できるようになりました。
もう大学側が学生の基本的な実習のために、Linuxサーバを用意する必要はないのかもしれません。
大学側が権限の厳しいLinuxサーバを管理するよりも、自己管理でクラウドLinuxインスタンスを一人一人が持つ方が、学生の自由な発想を妨げることなく、勉強に集中することができるだろうと思います。

最後に

情報系の大学生の皆さん、AzureでLinuxインスタンスを作って、テキストエディタの自由、開発環境の自由を手に入れましょう。
さらにAzureを使えば、人工知能利用した画像、音声認識サービスを使うことや、Webアプリケーションリリースするための環境も無料で構築することができます。
学生のうちからクラウドに触れて、自由な発想を生かして世の中の役に立つようなサービスを作ったり、アカデミックな価値のある研究をしたりしてみましょう。
今回、ご紹介したLinuxインスタンスの作り方に関して、誤りや不明な点などありましたらTwitter(@susumu_onuma )などでご連絡ください。
またAzure for Studentsの不明点などに関しては、Microsoft Student Partners(MSP)JapanさんのTwitterアカウント(@_mspjp )に聞いてみるのもおすすめです。

もっとAzureを使いこなすために

2018年現在のAzureの機能を紹介した本です。

Azureテクノロジ入門 2018

Azureテクノロジ入門 2018

以前ブログで、『Microsoft Azure実践ガイド』という本をご紹介したこともありました。
zirconsoft.hatenablog.com

Note

Azure Portalを使うときには、やっぱりMicrosoft Edgeを使うのがおすすめです。(もちろん普段使いにも!!)