アラン・ケイが描いた未来
「アラン・ケイ」という本を読みました。
Amazonで中古の「アラン・ケイ」という本を買って読みました。
アラン・ケイの3つの論文と、一つの講演を書き起こした文章、そして評伝がまとめられた本です。
- 作者: アラン・C.ケイ,Alan Curtis Kay,鶴岡雄二
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 1992/04
- メディア: 単行本
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アラン・ケイとは
アラン・ケイは1940年生まれのコンピュータ学者であり、ビジョナリーであり、音楽家です。
グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を重視した個人向けコンピュータ、パーソナルコンピュータという概念を生み出しました。
そして、コンピュータリテラシーという言葉を生み出したのもアラン・ケイです。
なぜこの本を読んだのか
「アラン・ケイ」という人の名前が書籍名なので、ちょっと買うときに戸惑いがあったのですが、アラン・ケイについて書かれた本が和書だとほかになさそうなので、この本を買いました。
ビルゲイツとスティーブジョブスの話題をするときに、よくWindowsとMacintoshどっちの方が先にGUIを採用したのか、どっちがパクったのかという話題になるときがあります。
諸説ありますが、GUIを採用したOSは、当時アラン・ケイが務めていたXerox社のパロアルト研究所が開発したアルトというOSです。
その後、Apple社のLisaというあまり有名ではないOSが生まれ、MicrosoftのWindows、AppleのMacintoshが生まれます。
Microsoftの支持者としては、Windowsの方がMachintoshの方が速かったといえるのですが、企業としては、Appleの方が先です。
こういった論争について気になっていたので、本当のオリジナルのGUIを開発したアラン・ケイという人物に興味をもちました。
またオブジェクト指向のプログラミング言語Smalltalkの開発者としても興味がありました。